第282話 調べがついた!

五十嵐孝雄は呆然としていた!

五十嵐家は海浜市で、芸能界でもトップクラスの名家だった。

しかし、京都四大名家とは比べものにならなかった!

京都四大名家は、財閥以上の存在だった!

国の経済の行方を握っているのだ!

四家は団結が固く、互いに競争しながらも認め合っていた。しかし、彼らの外の家族は、彼らに全く認められていなかった。

浦和は京都から車でたった1時間の距離だったが、発展は良くなく、海浜市にも及ばなかった。五十嵐家は佐藤家に及ばず、長年京都の社交界に入り込めなかった。

そうでなければ、あの時沢井円佳も温井家の者と結婚するだけだった。

しかし、今はどうしたことだろう?

まず白井お爺さんが我が家を訪れ、五十嵐紀代実と婚約を結び、今度は沢井お爺さんまで来たのか?

これは四大財閥の當主たちだ!!