第392章 私たちは喜んで!

「私たちのブランドでお引き受けします!」

沢井恭子が急に振り向くと、国産カスタムブランドの代表が前に出てきた。

彼らのブランドロゴは白木蓮の花で、ブランド名はエレガントといい、持参したドレスには、チャイナドレスや改良版の漢服、そして従来のドレスがあった。

エレガントを見たラプ部長は目を細めた。「エレガントは正気を失ったのか?お前は...」

後の言葉は言い終わる前に、警備員に引きずり出された!

エレガントの部長は40歳の女性で、沢井恭子の前に歩み寄り、優雅に言った。「沢井さん、こんにちは。あなたは典型的な東洋美人で、その気品も私たちのブランドの理念と一致しています。あなたのためにドレスをお作りしたいのですが、いかがでしょうか?」

沢井恭子は頷いた。「はい、お願いします。」

エレガントの部長も頷いた。

このとき、白井桜子も怒ってその白いドレスをブランド側に投げつけた。「あなたたちのドレス、もういりません。私も義姉さんと一緒にエレガントを選びます!私に合うドレスはありますか?」

これは白いドレスのブランドが沢井恭子を擁護しなかったことへの不満だった。

エレガントの部長はすぐに答えた。「ございます。白井さん、まず沢井さんとお話を済ませてから、あなたとご相談させていただいてもよろしいでしょうか?」

白井桜子の地位があっても、沢井恭子をないがしろにすることはなかった。

白井桜子は迷わず頷いた。「そうあるべきですね!」

そして、他のブランド関係者は全て佐藤家から退出を求められた。

エレガントは沢井恭子と白井桜子とドレスの案について話し合った後、丁重に部屋を後にした。

エレガントの部長は部屋を出るとすぐに、頭を下げて恭しく佐藤大輝の書斎に入った。

「佐藤社長。」

エレガントの部長は頭を下げたまま、呼びかけた。

エレガントというブランドは佐藤大輝の海外事業で、佐藤家には属していなかった。

当時彼が海外でファッションウィークに参加した際、国内ブランドが少なすぎることに気づき、エレガントを設立した。

だから今日、たとえ全てのブランドが沢井恭子のドレス制作を断っても、エレガントは引き受けざるを得なかった!なぜなら彼女は社長夫人だから!

エレガントの部長は今、とても不安だった。