第438章 518、あなたは間違っていない!

この言葉が出るや否や、鷹野隆の瞳に一瞬鋭い光が走った。彼は直接佐藤大輝を見つめ、誰よりも早く反応して言った。「何を言った?」

佐藤大輝が話そうとしたが、沢井恭子は軽く首を振った。

彼女が五一八号室であるかどうかは、和田則尾の彼女に対する印象を変えるだけだ。しかし、彼女は犯罪を犯していない。

十三年前、村上隊長は彼女に告げていた。

和田則尾は彼女がドゥーム組織の狂った科学者たちと同じように、この毒素を人を殺すために開発したと思っているが、村上隊長が戻ってくれば、彼女の潔白を証明できる。

なぜなら当時、地下に閉じ込められていた彼女を救ったのは村上隊長だったから。

彼女が真実を打ち明けた後、村上隊長は彼女を家に送り届け、5号神経毒素の配合を絶対に漏らさないよう注意した。