第252章 妹からのプレゼント

「分かってる。ついでにお前の公演も見に来たんだ」と佐藤正志は言った。

佐藤明人は、佐藤正志がいつからこんなに自分のキャリアに関心を持つようになったのか分からなかった。

「正志さんが来てくれたなら、この後一緒に夜食でも食べに行きませんか」

コンサートは完璧に終わり、メンバーたちは打ち上げに行くところだった。

佐藤正志はすぐには佐藤明人の言葉に答えず、佐藤和音の方を見て尋ねた:

「遅くなるけど大丈夫?帰って休んだ方がいい?」

こんな思いやりのある口調は、佐藤明人と佐藤隼人が佐藤正志から聞くのは初めてだった。

珍しすぎる!

横で黙っていた上杉望も心の中で感慨深く思った。正志さん、今日はどうしたんだろう?いつもの彼じゃない!ちょっと不安になる。

みんなの視線が佐藤和音に集まった。