国際空港、国際ターミナル
上杉望は今、不安な気持ちでいっぱいだった。
佐藤おばあさんから連絡があり、佐藤和音が乗っている国際便が今日の午後に東京に到着するので、迎えに来てほしいと言われた。
三年経って、和音様が帰ってくる!
三年前、秋次おじいさんが突然東京に戻り、結果として彼らの最後の決勝戦にも参加しなかった。
和音様も欠席した。
最終的には佐藤和音の弟分である安田洋平と安田洋平の部下が代わりに出場した。
上杉望はとても腹が立った。しかし、彼が最も怒ったのは菊地秋次と佐藤和音が決勝戦に参加しなかったことでも、チャンピオンシップを逃したことでもなかった。
それは二人のやり方だった!
彼らは同じチームの仲間だったのに!
二人は彼らをこうして見捨てたのだ!
しかし上杉望はほんの少しの間だけ怒り、すぐに怒りは収まった。