三年後。
東京。
市の中心部にある高級マンションの一室。
インテリアは非常にシンプルで、質素な白と黒の二色が使われている。
寝室のベッドには、上半身裸の男が眠っていた。
上半身の筋肉は引き締まっていて、バランスが取れている。
下半身は黒い綿のパンツを履き、長い脚を伸ばしていた。
彼にかけられるはずの薄い布団は、すでに横にずり落ちていた。
部屋には、あまり穏やかとは言えない音楽が流れている。
男はそのような少しうるさい音楽の中で眠っていた。
ベッドサイドテーブルには、部屋のインテリアとは不釣り合いな、ピンク色の漫画キャラクターのお弁当箱が二つ置かれていた。
その隣には写真立てがある。
写真立ては正しく置かれておらず、誰かによって伏せられていて、中身が見えなかった。
八時ちょうど、男は時間通りに目を開けた。