第449章 3年後

三年後。

東京。

市の中心部にある高級マンションの一室。

インテリアは非常にシンプルで、質素な白と黒の二色が使われている。

寝室のベッドには、上半身裸の男が眠っていた。

上半身の筋肉は引き締まっていて、バランスが取れている。

下半身は黒い綿のパンツを履き、長い脚を伸ばしていた。

彼にかけられるはずの薄い布団は、すでに横にずり落ちていた。

部屋には、あまり穏やかとは言えない音楽が流れている。

男はそのような少しうるさい音楽の中で眠っていた。

ベッドサイドテーブルには、部屋のインテリアとは不釣り合いな、ピンク色の漫画キャラクターのお弁当箱が二つ置かれていた。

その隣には写真立てがある。

写真立ては正しく置かれておらず、誰かによって伏せられていて、中身が見えなかった。

八時ちょうど、男は時間通りに目を開けた。