第493章 研究成果の盗用(3)

それから菊地秋次は悪そうな笑みを浮かべながら席を見つけて座った、その様子は何気ないものだった。

菊地秋次がそこに座ると、彼と研究室の他のメンバーとの明らかに異なるオーラを感じることができた。

その高慢で人を見下すような態度は、周りの人々を不快にさせていた。

研究室には彼を知っている学生が一人か二人いて、彼が東京大学の同窓生だと知っていた。

三浦友加里のように他の大学から入学してきた大学院生たちは、菊地秋次を知らず、ただ彼を傲慢なお金持ちの息子のように感じていた。

横山教授は二つの報告書を取り出した。一つは三浦友加里が一昨日提出したもの、もう一つは佐藤和音がさっき提出したものだった。

横山教授は学校の幹部と他の教授たちに鑑定してもらった。

教授たちはすぐに二つの報告書を比較して結論を出した: