第103章:席替えをしたい

「えっ?本当なの?」馬場依子は驚きの表情を浮かべ、思わず両腕をさすりながら、鳥肌が立ってきた。

鈴木由美は真剣な表情で頷いた。「もちろん本当よ。みんな知ってることだから」

他の女子たちも急いで頷いて同意した。「そうよ依子、私たちみんな知ってるわ」

「基本的に高校1年生は皆、馬場絵里菜のお母さんがキャバクラで働いてることを知ってるわ」

「確かパラダイスっていう有名なキャバクラよね」

馬場依子は信じられない様子で瞬きをし、小声で呟いた。「でも、絵里菜さんの年齢から考えると、お母さんは30代のはずよね。その年齢でキャバクラでそんな仕事ができるの?」

「ふふ、依子は純粋すぎるわ」鈴木由美は経験者のような態度で馬場依子に言った。「私、そういうキャバクラに何回か行ったことあるけど、中にいる女性はいろんなタイプがいるのよ。30代どころか、40代もいるわよ」