お婆さんは本当にしばらく考え込んでから、ゆっくりと頷いた。「確かに建設業界では凄腕みたいね!」
お爺さんはまた深いため息をついた。「絵里菜がどうやってここまでできたのか分からないよ。去年の正月にはまだ大きな声も出せない小娘だったのに、半年会わないうちにこんなに変わってしまうなんて?」
性格の変化だけでも驚くのに、こっそりと会社まで立ち上げるなんて。
細田お爺さんは幾ら考えても理解できなかった。
お婆さんは馬場絵里菜のことを思い出すと、なぜか嫌悪感が込み上げてきた。細田お爺さんが半年会っていないのと違って、お婆さんは既に何度も馬場絵里菜の恐ろしさを味わっていた。前回などは容赦なく熱湯を浴びせかけられ、まさに鬼のような仕打ちだった。
「あの娘は、しつけが足りないわ!」お婆さんは鼻で冷ややかに笑い、鋭い目つきで凶光を放った。「さっきの言葉遣いといい態度といい、私たち年長者を全く敬っていないじゃないの?」