第668章:スイカ早食い大会_2

その言葉が落ちると、会場は再び爆笑に包まれた。

夏目天は自身も呆然としていた。去年の麺を食べる競争でも最初に選ばれたのに、今年もまた彼が選ばれるとは?

鈴木秋は他の人が信じないことを恐れてか、わざと名刺を皆に見せながら言った:「夏目社長、どうぞ上がってください!」

夏目天は我に返り、笑顔で舞台に上がった。少しも躊躇する様子は見せなかった。

鈴木秋は二人目を引き続き選んだ:「センチュリーグループの豊田社長!」

豊田剛!

馬場絵里菜はそれを聞くと、本能的に豊田おじさんの姿を探した。豊田剛が今日必ず会場にいることは分かっていたが、今日は人が多すぎて、まだ挨拶する機会がなかった。

舞台の右側で、豊田剛は人々に押し上げられるように舞台に上がった。後ろの人は冗談を言うのを忘れなかった:「豊田社長、遠慮なく、一位を目指して頑張ってください!」

豊田剛は笑いながら下の人々にOKサインを送り、夏目天の隣に立った。

続いて、鈴木秋は三枚目の名刺を取り出した:「Mグループ傘下のローズエンターテインメント、橋本社長!」

ローズエンターテインメントという四文字を聞いた時、馬場絵里菜も驚いた。最近会社に行っていなかったので、今年ローズエンターテインメントも朗星パーティーの招待リストに入っていることを知らなかった。

それとも、これも白川昼の手配なのだろうか?

馬場絵里菜が考えていると、白いスーツを着た橋本通が舞台に上がるのが見えた。夏目天と豊田剛に比べて、初めて朗星パーティーに参加する橋本通は少し緊張した様子だった。

「ローズエンターテインメントは今年新設された芸能事務所で、登録資本金は2000万円にも上ります。今日は橋本社長が会社を代表して初めて我々の東京の朗星パーティーに出席されましたが、どのような感想をお持ちですか?」

新人だからか、鈴木秋は橋本通にインタビューを始めた。

橋本通はマイクに口を近づけ、正直に答えた:「実を言うと、私は来る前にこのようなゲームの企画があることを全く知りませんでした。そして初めて朗星パーティーに参加して、すぐにゲーム競技に選ばれてしまい、確かに少し不安です。」