098:ブレイクスルー_7

しかも美人亭の一日の売上高は50万円どころではありません。

大川素濃から聞いた話によると、工場は毎日1万セットのスキンケア製品を生産していますが、それでも足りないそうです。

人件費などを差し引いても、彼らの収益は200万円を優に超えています。

大川素濃は20パーセントの株式を所有しており、200万円として計算しても20万円の配当があります。

一日20万円で、一ヶ月で600万円になります!

「4店舗?二人を過小評価しすぎだよ」大川勝は妻を見ました。

それを聞いて、中村萍里は驚いて「どういう意味?」と尋ねました。

大川勝はタバコに火をつけて、「姉が今日電話してきて、5号店と6号店の準備を始めたって。明日から内装工事を始めるように言われたよ」

大川勝の知る限りでは。

5号店と6号店だけでなく。

7号店と8号店まで既に準備中だそうです。

美人亭の工場も絶えず拡大しています。

中村萍里は目を見開いて、しばらくしてから「お姉さんすごいわね!」と言いました。

そう計算すると、大川素濃は今や千万長者ですね。

これは美人亭の株式を含まない金額です。

大川勝はタバコの煙を吐き出しながら、淡々と言いました:「実は店舗展開のことは姉とはあまり関係ないんだ。せいぜい目が利いて、当初10万円を投資する決断をしただけさ」

なぜなら、製法と美人亭のブランドはすべて小林桂代のものであり、大川素濃とは何の関係もないからです。

はっきり言えば、大川素濃はただのお金と労力を提供するパートナーです。

小林桂代がいなければ、大川素濃がどんなに協力相手を探したくても、こんな優秀なパートナーは見つからなかったでしょう。

中村萍里も大川勝の言葉の意味を理解し、思わず感嘆して言いました:「お姉さんの義理の姉は本当に見た目では分からないわね。学歴もないし、見識もないのに、どうしてそんなに凄いの?初めての起業でこんなにお金を稼げるなんて!」

もし美人亭の社長が字も読めない文盲だと知られたら...

誰が信じるでしょう?

実は中村萍里は以前小林家に行った時、小林桂代に会ったことがありました。

どう言えばいいでしょうか?

小林桂代は彼女の印象では極めて普通の主婦で、容姿も平凡で、肌は黒く、痩せていて、おそらく若くして夫と離婚したせいか、いつも憂いを帯びた表情をしていました。