105:自己愛に溺れる男を虐める_5

大川素濃は報告書を受け取った。

見ると。

美人亭の数店舗の2ヶ月間の売上高はすでに驚異的な9,800万に達していた!

工場労働者の給料、家賃、水道光熱費などのコストを差し引いた後、総利益は5,000万だった。

つまり。

彼女は2ヶ月でほぼ1,000万を分配されたことになる。

美人亭が本当に儲かることは知っていたが。

しかし彼女は、こんなに儲かるとは思っていなかった。

この1,000万があれば。

彼らは以前に家を買うために立て替えたお金を小林綾乃に返すだけでなく、数百万も貯金できる。

そう考えると、大川素濃は小林桂代を抱きしめた。「お姉さん、ありがとう!」

彼女は今、当初の賭けのような選択で小林綾乃と小林桂代を信じたことを心から感謝していた。

もしあの決断がなければ、彼女は今頃、二番目の小林桂美になっていたかもしれない。