第168章 耳鬢厮磨(7)

三島悠羽は杉本瑠璃が本当に怒っているのを見て、無関心な表情を引っ込め、ついに我慢できなくなって、「杉本先生、痛みを止める方法はありませんか?」

今日の怪我のせいで、体内の毒が普段より激しく発作を起こしていた。普段は毎日、沈香の木製浴槽で痛みを和らげていたが、今日は条件が許さず、長い間我慢してきた。痛みはどんどん激しくなり、強がっている場合ではなかった。

杉本瑠璃はそれを聞くと、すぐに怒りを忘れ、手にしていた銀針の包みを取り出し、一本の銀針を取り出すと、少し躊躇した後、三島悠羽のツボに刺した。

彼女は一時的に三島悠羽の痛覚神経を封じたが、これには小さな後遺症があった。封じる時間が長すぎると、後でツボが回復した時に痛みがより激しくなるのだ。

しかし幸い、彼女は経絡を緩和するマッサージ法を知っていた。三島悠羽の体の経絡を通じさせれば、ツボが回復した後も、三島悠羽はそれほど痛まないはずだった。

ただし、今夜は忙しくなりそうだった。

痛覚神経を封じられた三島悠羽は明らかにほっとした様子で、以前ほど緊張せず、表情もよくなった。ただし、頭には細かい冷や汗が浮かんでいた。これは痛みによるものだった。

さすがに三島悠羽は我慢強かった!

銀針を片付けると、杉本瑠璃は三島悠羽を見て言った。「経絡を通さないと。針の効果が切れたら、もっと痛くなりますから。」

三島悠羽は頷き、杉本瑠璃を深く見つめて、「では、お手数をおかけします。」

杉本瑠璃も男女の別など気にせず、今は三島悠羽の体が大事で、恥ずかしがっている場合ではなかった。

直接手を動かし、まず三島悠羽の両足から始めた。三島悠羽のすべての痛みの源はこの両足にあり、最初に通さなければならないのはこの両足だった。

三島悠羽は岩に寄りかかり、首を少し後ろに反らし、背中には杉本瑠璃の上着を掛け、前胸は露出していた。炎が明滅し、言い表せない魅力があった。

杉本瑠璃を見ると、三島悠羽の大きなシャツを着て、しゃがみ込み、細い指で三島悠羽の足を絶え間なく揉みほぐしていた。

彼女の力加減は絶妙で、三島悠羽は心地よく感じ、目を細めて休んでいた。

杉本瑠璃は三島悠羽の経絡を通しながら、ようやく心を落ち着けて考えることができた。

今日の出来事について考えるほか、彼女はとても深刻な問題について考えていた。