第234章 三島悠羽の心事(8)加更

「ふふ、さすが水瀬玲奈らしいやり方ね。でも、あなたに出会ったのは彼女たちの不運だったわね」

三島悠羽は、杉本瑠璃が一人で水瀬玲奈たちを言葉も出ないほど困らせている様子を想像して、思わず笑みがこぼれた。

杉本瑠璃が時々見せる愛らしい一面に、たまらない魅力を感じていた。

少し残念なのは、その場に居合わせなかったことだ。もし見ることができていたら、さぞかし面白かっただろう。

杉本瑠璃は自分の戦闘力に少しも疑いを持たず、冗談めかして言った。「うん、きっと次に外出する前には暦を確認するでしょうね。暦に外出不吉と書いてあったら、出かけない方がいいわ」

三島悠羽は自然と口角を上げ、「今度ストレスが溜まったら、彼女たちを呼び出して、思う存分やり込めればいい。そうすれば気分も晴れるだろう」