第264章 お前らの目を潰してやる!(8)

三島おじいさまの言葉に、皆の注目が集まり、一同は三島おじいさまの方を見つめ、声を出す勇気もなかった。

誰もが知っていた。三島おじいさまは滅多に物を贈らない。一度贈るとなれば、それは間違いなく大きな贈り物になるはずだ!

そして先ほどの三島おじいさまの言葉から、杉本瑠璃の立場、つまり三島家の孫の嫁としての身分を認めたことは明らかだった!

「佐藤執事、書斎に行って私の小箱を持ってきなさい」三島おじいさまが命じると、佐藤執事はすぐに書斎へ向かい、すぐに精巧な小さな木箱を持って戻ってきた。

木箱を三島おじいさまの前のテーブルに置くと、佐藤執事は脇に下がった。

皆は三島おじいさまの木箱を見て、目つきが変わり、その箱を食い入るように見つめ、中身を見通そうとするかのようだった。

おそらくこの中で、杉本瑠璃と三島悠羽の二人だけが、表情を変えることなく、何の変化も見せなかった。

三島おじいさまは急いで箱を開けることはせず、ただ皆を一瞥し、その表情を見て、軽くため息をついた。

やはり、三島家のような大きな家族でも、三島悠羽だけが将来性があるようだ。

残りの者たちは、皆一様に三島グループの利益にあやかろうとするばかりで、自分の手で何かを成し遂げようとは考えもしない。

そして意外だったのは杉本瑠璃だった。よかった、よかった、悠羽のこの小僧が選んだ相手は、彼と同じような性格をしている。そうでなければ本当に安心できなかっただろう。

観察を終えた三島おじいさまは、ようやく木箱を開けた。中には茶封筒があり、中身は書類に違いなかった。

全員がその封筒を見つめ、表情は重々しかった。

「お嬢さん、これが私からの顔見せの贈り物だ。見てみなさい、気に入るかな?」

三島おじいさまは中身について何も言わず、杉本瑠璃に自分で確認するよう促した。

杉本瑠璃も遠慮することなく、三島おじいさまから封筒を受け取り、ゆっくりと開封した。

中には一束の書類が入っており、紙質から見て、かなり年月が経っているようだった。

杉本瑠璃の目が書類に落ちた瞬間、少し驚いた様子で数秒間止まったが、すぐに驚きを隠し、一枚一枚丁寧に目を通していった。

最後まで読み終えた時、杉本瑠璃はようやく理解したような表情を見せた。