第436章 新しい世界に入った(46)

しかし杉山様は杉本瑠璃と三島家の関係がどうなっているのか知らず、ただ杉本瑠璃は三島家の嫁であり、この件について彼女も知っているだろうと思っているだけだった。

「三島悠羽のあの姉さんが、海外から帰ってきたんだ」

悠羽の姉?

三島悠羽にどこから姉が出てきたのだろう?

これについて、杉本瑠璃は本当によく知らなかった。三島家は大家族で人が多く、杉本瑠璃はただ大まかなことしか知らなかった。

しかし、彼女は杉山様が言う悠羽の「姉」が、決して傍系の人物ではないことを聞き取れた。

そうでなければ、彼らが傍系の姉について話し合う必要もないし、傍系の人を悠羽の姉と呼ぶこともないだろう。

そう呼べるのは、嫡系の人物だけだ。

しかし嫡系の中で、杉本瑠璃は確かに三島家にそのような人物がいることを知らなかった。