杉本瑠璃は三島聡を見て、彼が黒幕であることを確信した。それでよし。
三島家をどう整理するかは、杉本瑠璃の仕事だ。
杉本瑠璃は三島聡をしばらく見つめた後、意外にも直接言った。「私の質問はほぼ終わりました。時間も遅いので、みなさんはまず休みに戻ってください」
え?
今これはどういう状況?
尋問するって言ったのに、なぜたった二人に、二つの質問だけで終わったの!
これはあまりにも奇妙じゃないか?
他の人たちには、杉本瑠璃は何も聞かず、この二人だけを尋問した。
その目的は明らかすぎるが、他の人たちには関係ないなら、彼らは質問されなくて済んでよかったと思っている。
こんな遅い時間に、誰も名もなきかおるちゃんのためにここに長居したくはない。
「杉本瑠璃、何のつもりだ!なぜ母と聡さんだけを尋問するんだ?」