第464章 Y市の風雲人物(24)

杉本瑠璃は三島聡を見て、彼が黒幕であることを確信した。それでよし。

三島家をどう整理するかは、杉本瑠璃の仕事だ。

杉本瑠璃は三島聡をしばらく見つめた後、意外にも直接言った。「私の質問はほぼ終わりました。時間も遅いので、みなさんはまず休みに戻ってください」

え?

今これはどういう状況?

尋問するって言ったのに、なぜたった二人に、二つの質問だけで終わったの!

これはあまりにも奇妙じゃないか?

他の人たちには、杉本瑠璃は何も聞かず、この二人だけを尋問した。

その目的は明らかすぎるが、他の人たちには関係ないなら、彼らは質問されなくて済んでよかったと思っている。

こんな遅い時間に、誰も名もなきかおるちゃんのためにここに長居したくはない。

「杉本瑠璃、何のつもりだ!なぜ母と聡さんだけを尋問するんだ?」