第476章 Y市の風雲人物(36)

三島悠羽は杉本瑠璃のかわいらしい様子を見て、もう我慢する必要はないと思った。自分の妻なのだから、なぜわざわざ我慢する必要があるのか。

思い立ったが吉日。

杉本瑠璃が自分の顔が赤くなっているかどうか悩んでいる間に、三島悠羽はすでに体全体で覆いかぶさってきた。瑠璃は突然空間がさらに狭くなったと感じた。

そして、熱く心を揺さぶるキスが、嵐のように押し寄せてきた。

最初、杉本瑠璃は恥ずかしさを感じ、心の中でさまざまな心配や気がかりがあったが、やがて彼女もそんなことを気にしなくなった。

我を忘れて応え、絶え間なく探り合い、二人の呼吸が乱れ始めるまで続いた。杉本瑠璃が目を開けると、三島悠羽の熱い眼差しが見えた。

いつの間にか、杉本瑠璃は車の座席に横たわり、その上に三島悠羽がいた。