山田の今回の投獄は白鳥春姫との関係が大きすぎて、山田の両親も白鳥春姫を責めることはなかった。
白川華怜は静かに聞きながら、隣の皿からサクランボを一つ取り、最後にWeChatを開いた。
二枚の画像を藤野院長に送信した——
【新曲】
藤野院長:【こんなに早く?】
スマートフォンの向こう側。
藤野信勝はペンを置き、スマートフォンを手に取った。
近くで、男女が立ち上がり、「先生?」
「明智菊見、佳穂、二人はもう少し練習を続けなさい。私は少し用事がある」藤野信勝は手を上げ、二人に続けるよう促し、自分は学校の自室へと戻った。
戻りながら白川華怜の作詞作曲を開いた。
一枚目は歌詞だった。
藤野信勝が見てみると、珍しいことに、白川華怜はいつもの整った字体ではなく、紙を突き抜けるような力強さと流れるような狂気を帯びた書体を使っていた。画像だけでも、作詞者の筆の奔放さが伝わってきた。
藤野信勝は書道を学んでいないが、書道の名家の出身であり、当然わかった——
これは明らかに梁体字だ!
誰が白川華怜のために清書したのだろうか?
藤野信勝は感嘆の声を上げ、最後に内容に目を向けた。一、二、三に続いて、三曲目は四文字:
『過去を書き直す』
また道端の花があなたのために咲く
昔の道がまた戻ってくる
……
藤野信勝は読み進めていき、最後の三行の文字に目が留まった——
「太陽は沈まず、とても美しい
取って代わろう」
彼は鍵を取り出し、部屋のドアを開け、自分の小さなレコーディングスタジオで白川華怜のこの曲を確認しようとした。一曲のアレンジは非常に重要で、藤野信勝はまだ彼女の作曲を演奏していなかったが、歌詞を見ただけでおおよその曲調が分かり、自分では扱いきれないのではないかと心配だった。
最後の数行を見ながら、お箏を取り出しつつ、白川華怜に尋ねた:
【どういう意味?】
白川華怜はすぐに返信した:【この名前いいでしょう?奪い取って使いたいなって】
藤野信勝:「……」
この子は、なんて血なまぐさい。
白川華怜:【どうですか?この曲アレンジできますか?】
この曲は前の二曲とは全く異なるスタイルで、藤野信勝は歌詞と曲調を見て、励ましながらも隠れた殺気を帯びた、おそらく「アツい」系の曲調になりそうだと感じた。