山田の今回の投獄は白鳥春姫との関係が大きすぎて、山田の両親も白鳥春姫を責めることはなかった。
白川華怜は静かに聞きながら、隣の皿からサクランボを一つ取り、最後にWeChatを開いた。
二枚の画像を藤野院長に送信した——
【新曲】
藤野院長:【こんなに早く?】
スマートフォンの向こう側。
藤野信勝はペンを置き、スマートフォンを手に取った。
近くで、男女が立ち上がり、「先生?」
「明智菊見、佳穂、二人はもう少し練習を続けなさい。私は少し用事がある」藤野信勝は手を上げ、二人に続けるよう促し、自分は学校の自室へと戻った。
戻りながら白川華怜の作詞作曲を開いた。
一枚目は歌詞だった。
藤野信勝が見てみると、珍しいことに、白川華怜はいつもの整った字体ではなく、紙を突き抜けるような力強さと流れるような狂気を帯びた書体を使っていた。画像だけでも、作詞者の筆の奔放さが伝わってきた。