287ただものではない姪、驚く藤野家の人(2更)_2

藤野悟志は畑野景明を見ると、敬意を表して立ち上がった。これらは江渡大学に合格した先輩たちだ。「先輩、こちらへどうぞ。後ろにボランティアの腕章があります」

藤野院長は今回のイベントの主要責任者だった。

彼は藤野家とは仲が良くなかったが、藤野悟志と白川華怜は仲が良く、藤野院長は彼のことを気に入って、藤野悟志に何人かを紹介し、仕事を分担させた。

伊田晴彦はスタッフと共に広場の左側の休憩室に向かい、腕章を受け取って付けた。

白川華怜と藤野悟志が出て行ってから、空沢康利の袖を引っ張って、小声で言った。「……これは一体どんな格式高いイベントなんだ?僕でも大丈夫かな?」

「僕にもわからないよ」空沢康利は腕章を付けながら言った。「とにかく、たくさん加点されるはずだよ、へへ」

伊田晴彦:「……」