「こんにちは、私は仁藤心春です。こちらは友人の山本綾音です」仁藤心春は簡単に紹介した。
「あなたたちもおもちゃを買いに来たの?せっかく会ったんだから、一緒に回りましょうよ」松原玉音は非常に熱心に言った。
「結構です。友達と二人で回りたいので」仁藤心春は断った。
しかし松原玉音は相手の拒否をまったく気にしていないようだった。「一緒に行きましょうよ。私の兄とも親しくなれるし」
仁藤心春と山本綾音の顔に同時に疑問符が浮かんだ。
彼女の兄と親しくなる必要なんてあるの?
「前から兄を紹介したいと思ってたのよ。これも偶然の縁ね!」松原玉音は言い、さらに兄を引っ張りながら、「お兄ちゃん、この人はブルー幼稚園のクラスメイトのママよ。シングルマザーで子供を育ててるの。彼女も女の子だから、ちょうどいいわ。二人とも女の子だし、これからも仲良くなれるわよ」