第239章 やはり人を見る目は間違っていなかった

東條煌真もトイレの方を見ると、確かに不快な臭いが漂っていた。

きっと父親の「しでかしたこと」だ。

実家にいた頃から、こんな調子だった。

個人の衛生面に気を付けて、トイレは流すように何度言っても。

何度言っても、母は父の擁護をして、自分で掃除すると言い続けた。

だからこそ、林田瑶子に家族と接触させたくなかったのだ。

しかし、むしろ家族の方から林田瑶子に面倒を起こしに来る。

今回はさらにひどく、近所の子まで連れてきて瑶子の家に住み着こうとしている。

瑶子の気持ちなど全く考えていない。

東條煌真は不機嫌な顔で言った。「瑶子、心配しないで。今すぐ掃除するから。」

神田琴江はそれを聞いて不満げに、家では息子に一切の家事をさせなかったのに、どうして彼女の家のトイレ掃除をするのかと。