第280章 私は必ず自分の手であなたを刑務所に送る

夏目星澄はまた、タクシーで梁川千瑠の職場へ向かった。

私立探偵によると、梁川千瑠は今、多くの商業活動を引き受けて働いているという。

毎日、華やかな生活を送っている。

一方、夏目星澄は子供を失い、苦しみのあまり食事もできない状態だった。

梁川千瑠は何事もなかったかのように仕事をしている。

夏目星澄は私立探偵から送られてきた住所で梁川千瑠を見つけた。

彼女は今日、雑誌の撮影の仕事があった。

夏目星澄が聞いたところによると、梁川千瑠は楽屋でメイクをしながら撮影を待っているとのことだった。

現場が混乱していたせいか、誰も彼女に気付かず、スムーズに梁川千瑠を見つけることができた。

梁川千瑠は目を閉じて休んでいた。

突然ドアが開く音がして、不機嫌そうに言った。「誰？ノックもせずに入ってくるなんて」

言い終わって目を開けると、陰鬱な表情の夏目星澄がいて、彼女は驚いた。

すぐに我に返り、不愉快そうに言った。「あなたなの？」

夏目星澄は冷たい目つきで目の前の女を睨みつけた。「梁川千瑠、私たちの間の決着をつける時よ」

梁川千瑠は軽蔑的に冷笑した。「頭がおかしいんじゃない？私とあなたに何の決着がつけることがあるの？邪魔しないでくれる？」

夏目星澄は一歩一歩近づいた。「あなたは私の子供を殺した、命で償ってもらうわ！」

梁川千瑠は彼女の不気味な目つきに動揺し、「あなた、狂ってるわ。あなたの子供が亡くなったのは私と何の関係もないでしょう。警告するわ、近づかないで。さもないと警備員を呼ぶわよ！」

「自分を被害者のように装って安心してるの？言っておくけど、そうはいかないわ。大谷東也がまだ生きてることは分かってるの。彼が警察に捕まったら、あなたも罪を逃れられないわ！」

「私は無実よ、でたらめを言わないで。私に手を出したら、冬真さんが許さないわよ！」

梁川千瑠は霧島冬真の名前を出すと、自信を取り戻したかのように背筋を伸ばした。「忘れないでね、あの時私たち二人が海に落ちた時、彼が最初に助けたのは私よ。私が彼の心の中でどれだけ重要な存在か、分かるでしょう！」

「あなたの子供が生きられなかったのは、運が悪かっただけ。早死には早い成仏ってことよ、当然の結果！」