赤ちゃんは生まれたばかりでしわくちゃだったが、林田瑶子の目には特別可愛く映った。「これが私の娘よ、本当に可愛いわ」
そう言って思わず赤ちゃんにキスをした。
林田の父母は娘と孫娘が無事なのを見て、顔にも笑みが増えた。
「瑶子、あなたもお母さんになったんだから、もう気ままな振る舞いはできないわよ。はい、これはパパとママからあなたとベビーへのプレゼントよ、受け取って」
林田の父母はベビーに金の腕輪とヒスイの平安飾りを用意した。
林田瑶子には市内の高級マンションを贈った。
林田瑶子は遠慮なく全て受け取り、「ありがとう、パパ、ママ」と言った。
林田の母は微笑んで、「さあ、あとは若い人たちに任せましょう。私たちは帰るわ」と言った。
東條煌真は後について行き、「お父さん、お母さん、送っていきます」