交通事故は大きく、交差点で望月あかりの車が横転し、他の車にも衝突し、赤信号無視による事故が連鎖事故へと発展した。
赤信号を無視した張本人の望月あかりは頭を負傷して意識不明のまま、彼女を守った山田進は最も重症で、意識はあるものの右足が挟まれ、状況は楽観視できなかった。
彼は意識があったため医師を呼び、彼女を私立病院に転院させた。彼の手術が終わる頃には、外部での噂は収拾がつかない状態になっており、望月あかりが国際的な賞を受賞したことで傲慢になり、勝手に赤信号を無視して連鎖事故を引き起こしたという情報が広まっていた。
さらには飲酒運転をしていたという中傷まで出ていた。
外部からの非難の的となり、望月あかりは衆矢の的となった。
負傷者は全員この病院に搬送され、軽傷の人々は泣きながらも我慢できたが、重傷者の家族は天を仰いで地を叩き、望月あかりの不幸を呪った。