陶山蓮華は嬉しそうに言った。
「ありがとう、之恵。」
鈴木之恵は少し口元を上げただけで何も言わなかった。
陶山蓮華はさらに鈴木弘文と鈴木弘美に尋ねた。
「弘文、弘美、二人はおばあちゃんと出かけたい?遊園地に行きたい?それとも子供用の射撃場?それとも動物園はどう?」
鈴木弘文と鈴木弘美は迷っていた。彼らはこの突然現れたおばあちゃんとまだ親しくなっておらず、最初の印象も悪かった。ずっとママをいじめる悪い人だと思っていた。
でも昨夜、パパとママは二人に、向かいに座っているこの人は彼らの実のおばあちゃんで、彼らをとても愛していると教えてくれた。
二人の子供たちはなかなか答えず、陶山蓮華は少し気まずそうに待っていた。
藤田晴香はその様子を見て言った。
「じゃあ、おばさんがショッピングモールでぬいぐるみを取りに連れて行くのはどう?ぬいぐるみを取った後、パパの会社でロボットを持って帰りましょう。」