第34章 彼女が風邪を引かないように

彼女は眠ってしまった。彼が我慢できなくなり、むやみに突っ込もうとした時だった。

藤原月は突然怒りと笑いが込み上げてきた。先ほどの「月」という寝言は何だったのだろうか。

とりあえず彼女から離れ、自分の体が痛むのを感じ、シャワーを浴びに行くしかなかった。

10分もしないうちに、寝室に戻ると彼女がベッドに座っているのが見えた。

目を閉じたまま、両手を服の中に入れている。

しばらくすると、黒い小さな物を襟元から引き出した。満足げな表情を浮かべた後、また横になって深い眠りについた。

藤原月は……

もし彼女の泣きはらした目でなければ、彼は本当に、彼の体中に鼻水を擦り付けた女の子が、今この静かな女の子なのかと疑っただろう。

偶然に彼女が脱いだ下着を見て、そして彼女の胸元を見て、ため息をついた!