第104章 本当に憎らしい

「そうじゃないの?服も着ないで、私の前に跪いて、誘惑じゃないなら何なの?」

高橋真子は反論した。

藤原月は軽く笑って言った。「ベイビー、これは誘惑じゃない、求愛だよ!」

高橋真子:「……」

彼女の顔はさらに赤くなり、心臓の鼓動も速くなった!

藤原月はその反応を見て、満足げに彼女に微笑みかけ、彼女の顎を掴んで唇を含み、横に倒れていく彼女の体と共に倒れていった。

高橋真子が横に倒れたのは、彼のミントの香りのするキスから逃れたかっただけだった。

しかし彼女が倒れれば彼も倒れ、結局今のような状態になってしまい、彼は狭いソファーの中で彼女を押さえつけていた。

彼は依然として跪いた姿勢のままだったが、それは彼の脚が長すぎるせいだった。

高橋真子は自分の家の小さなソファーを特に大切にしていたが、ソファーに問題があるとは思わなかった。

藤原月は彼女の長く密な睫毛の下にある美しい瞳を見つめ、思わず深く息を吸い込んでから、再び彼女にキスをした。今度のキスは唇から素早く耳の縁へと広がり、そして彼女の睫毛へと移っていった。

高橋真子は目を閉じ、彼が自分の目にキスをしているのを感じると、心臓が雷のように鳴り響いた!

もはやソファーのことを心配する余裕もなく、彼女は手を上げて彼を押しのけようとした。

手は一瞬で彼のシャワー後の冷たい肌に触れた。

彼の胸筋は本当に、見た目は90点、触り心地は110点だった。

藤原月は彼女の柔らかい小さな手が自分の胸に触れているのを見下ろし、すぐに彼女を見つめた。

高橋真子も触れてはいけない場所に触れてしまったことに気づき、急いで手を引っ込め、慌てて説明した。「わざとじゃないの。」

藤原月は彼女の手を握り、再び自分の胸に当てた。「わざとでもいいよ。」

高橋真子……

なぜか自分が誘惑され、からかわれているような気がした?

「もっと大胆になってもいいよ。」

彼はそう言いながら、また彼女に覆いかぶさった。

こんなに柔らかく、細長く、白く、清らかな手に触れたことはなかった。

高橋真子は手を曲げ、もう触れる勇気がなかった。「もう止めて、早く起きて!」

藤原月は心の中で思った、私は遊んでいるわけじゃない?

ただ君と一緒になりたいだけだ!

「真子、目を開けて私を見て!」