高橋真子は心臓が激しく鼓動していたが、それでも勇気を振り絞って彼に言った。「あなたがそうでないなら、私の同意もなく私をベッドに押し付けたりしないはずよ。それに……」
「それに何?」
藤原月は暗い瞳で目の前の怒った少女を見つめた。本当に彼女を追い詰めてしまったのだろうか?
顔を真っ赤にしながらも、なお頑固に訴えている。
「藤原月、あなたは獣よ。服を着ていても着飾った獣!」
高橋真子は、彼のあの暗い眼差しでじっと見つめられるのにもう耐えられなかった。まるで彼に何の非もないかのように。彼は恥知らずだと言いたかった。
藤原月はそれを聞いて笑い、すぐに真面目な表情になって言った。「着飾ったを取れ!」
「……」
高橋真子は理解できず、瞬きをすると全てがぼんやりとしてきた。
藤原月は薄い唇を彼女の唇に落とし、最初は軽く、二度目は突然強く吸い付いた。