第136章 好きですか?私があなたに贈った白いバラ

「藤原月、あなたは本当に悪魔よ!」

高橋真子はそう聞いて心臓が一拍抜け、立ち上がって彼を責めた。

藤原月の目に宿る威厳ある様子に、彼女は自分が彼のどこを殴っても自分に跳ね返ってくるように感じた。彼女はテーブルの前を行ったり来たりし始め、そして怒りながら澄んだ大きな目で彼を睨みつけた。

しかし藤原月は相変わらず泰然自若として座っており、その長身で美しい姿には一点の欠点もなかった。

この時の彼の冷たい瞳さえも、世界にこんなに美しい瞳があるのかと感嘆せずにはいられなかった。

「座って、ワンタンを食べ終わりなさい」

藤原月は真っ直ぐな背筋をさらに伸ばし、スプーンを取りながら低い声で命じた。

高橋真子は彼がまだそれほど落ち着いているのを見て、逆毛を立てた:「食べたい人が食べればいいわ。この私には興味ないわ」