「なんでそんな嫌味な態度なの?うちの真子があなたと離婚したいのは、あなたが追い詰めたからでしょう?」
お婆さんは即座に自分の孫に詰問した。
「そうよ、あなたが小林詩織と不倫さえしなければ、うちの真子はあなたをあんなに愛していたのに、こんなことになるはずがないでしょう?」
大和田好美も問いただした。
父と息子は黙って成り行きを見守っていた。
藤原月はイライラしながらソファーに寝そべって:「一体誰がこの家の血筋なんだ?」
「血筋なんて何の意味があるの?家系を継ぐ気もないくせに!」
「そうよ!大きくなるまで育てた甲斐もないわ!」
姑と嫁は口々に彼を責め立てた。
藤原月は恨めしそうに高橋真子を見た。
高橋真子は彼の眼差しが「満足か?」と言っているように感じた。
高橋真子は思わず口角を上げ、彼に美しい視線を送り返した。