「もうキスはやめましょう?唇が痛くなってきちゃった。先にご飯食べに行かない?お腹すいた」
高橋真子は甘い声で言った。
心の中で文句を言う:しばらくキスしてたら、唇が切れそうになったのに、まだ止めてくれないなんて、もう!
藤原月は彼女の細い腰をもう一度強く引き寄せ、かすれた声で言った:「俺もお腹すいてる。でも、ベイビー、お前が食べたい!」
ベイビー……
あの時はいつもこう呼ぶのが好きで、彼女の魂まで引き出されそうだった。
他のカップルにとってはごく普通の呼び方かもしれないが、二人にとってはそうではなかった。
高橋真子は彼がどうやってその言葉を言えるのか分からず、思わず彼をこっそり見つめた。
藤原月の暗い瞳には抑えきれない欲望が満ちていた!
高橋真子の心臓がまた激しく鼓動し始め、急いで目を伏せ、無意識に彼の喉仏に手を触れながら呟いた:「胃を壊したら大変よ」