広めの洗面所の中で、一時的に息が乱れていた。
高橋真子は彼のキスで口が痛くなり、鼻先が酸っぱくなって、うめき声すら出せなかった。
藤原月のキスは制御不能になりそうで、手も勝手に彼女の体を弄り始めた。
高橋真子は彼の手を掴み、首筋にキスされながら、ようやく口を開くことができた。「藤原月、触らないで。昨夜小林詩織と一緒にいたじゃない」
「昨夜小林詩織と一緒にいたからどうした。今は君が欲しいんだ」
藤原月は彼女のこのような誤解が本当に嫌で、思わず彼女を刺激した。
高橋真子はそれを聞いて怒って彼を押しのけ、彼が一瞬彼女と目を合わせた時に手を上げて彼を打とうとしたが、次の瞬間手首を彼にしっかりと掴まれた。
「どうした?嫌なのか?残念だが抵抗できないぞ」
藤原月はそう言って彼女を洗面台から抱き上げた。