第8章

美咲の葬儀が終わり、私は弁護士に訴訟の提出を依頼する一方で、柳田千春への対策を始めた。

かつての柳田千春は、私の会社傘下の小さなインフルエンサーに過ぎなかった。

美咲が病気になって会社を藤原勇人に任せなければ、彼女は永遠に中途半端なインフルエンサーのままだったかもしれない。

彼女の道を開くために、藤原勇人は会社を徐々に破産に追い込んでいったのだ。

今は会社はなくなったが、私が持っている柳田千春の資料は非常に充実している。

その中には、会社のイメージを守るために意図的に隠されたものも多く、藤原勇人さえ見たことのないものもある。

だから私が公開した新人インフルエンサーの最初の資料は、彼女が過去にアダルト配信をしていた時の録画だった。

瞬く間に、この新進気鋭のダンサーは、有名インフルエンサーから有名アダルト配信者になってしまった。