第7章

「わ、私がなぜ出て行かなければならないの?ここは私の家よ。ここにいる権利があるし、父の喪に服さなければならない!孝行の邪魔をするつもりなの?」

「お父さんが生きていた時、あなたはどこにいたの?今になって孝行を知ったの?お父さんはあなたのような不孝な子なんて必要としていないわ」

「森川雅子!私は父の息子だ!私に喪に服させないなんて、お前こそ不孝だ!父は地下で怒っているはずだ!息子として父の面倒を見て、最期を看取るのは当然のことだ!何の権利があってそれを邪魔するんだ!お前は単なる嫁に過ぎない。私の代わりができるとでも?私こそが実の子供なんだ!」

私は冷ややかに藤原誠を見つめて言った。「お父さんには一人息子だけじゃないわ。村上剛も喪に服することができる。もう時間を無駄にしたくないわ。お父さんの出棺の時間に遅れるわよ。出て行かないなら、警察を呼ぶわ!」