第6章

この数日間、両親は話を聞いて怒り、家で彼らの悪口を言い続けていた。

私が平然と荷物をまとめているのを見て、母は私のことを冷血漢だと言い、怒りすら感じないのかと呆れていた。

【少し腹は立つけど、私は達観している。】

母は信じられない顔をして、普段から人のプライバシーを探り、ゴシップを掘り出す私が、達観しているようには見えないと言った。

【ゴシップへの関心は金稼ぎのためだけよ。】

数時間後、私は数十キロ離れた別の都市のホテルにいた。

最近は不倫調査の依頼ばかりで、正直うんざりしていた。

でも今回の依頼主の支払いが良かったので、思わず引き受けてしまった。

望遠鏡で覗いてみると、ストライプの下着姿で上半身裸の男が藤原軍だった。

依頼主の指定した時間通りに写真を送信すると、すぐにお金が振り込まれた。