第67章 もう少しトレンド入りさせよう

そよ吹く秋風の中、十月は慌ただしく過ぎ去り、街全体の気温が大幅に下がり、通行人は次々と厚着をし始め、体の弱い人はダウンジャケットを着込んでいた。

……

シャングリラホテル。

柴田貴史は錦都から戻ってきて、わざわざ野村香織をランチに誘った。二人は滅多に二人きりで食事をすることはなかったが、今回は旭テクノロジーの件について話し合う必要があったため、正当な理由があり、小村明音は同席していなかった。

紫のスリムフィットのデニムセットアップに秋物のスニーカーを合わせた野村香織は、まるで大学生のような装いだった。このデニムセットアップは彼女の肌の色によく似合い、魅惑的な体つきを余すところなく際立たせていた。特に、今にもこぼれ落ちそうな豊かな胸の膨らみは、見る者の鼻血を噴き出させるほどだった。