ここはサーバールームだ。私は少し疑わしげに吉野こころを見て、これが試されているのかどうか判断できなかった。
「どの二台を使うのがいいと思う?」吉野こころは嬉しそうに言った。
私の視線が突然、隅にあるパソコンに引き寄せられた。
そのパソコンではビデオが繰り返し再生されていて、その中の人物は私だった。
それは加藤真凜と私が倉庫に誘拐された時のことで、加藤真凜が怪我をしたため、私は突然暴れ出し、鉄パイプを引きずりながら目の前の人に必死に振り下ろし、一人を倒してから次の人を追いかけ、何かに取り憑かれたようだった。
自分にこんな血なまぐさい暴力的な一面があるとは知らなかったので、思わず目を見開いた。
加藤律と叔父さんが来た。
叔父さんの言った通り、彼は確かに必死に戦いに加わっていた。不良グループ四人組も一緒だった。