南野陽太はおとなしく座った。
南野陽太は加藤蓮に対して、もはや救いようのないほど心酔していた。
最初は少し気まずい雰囲気だったが、鈴木千代の取り持ちで、徐々に盛り上がってきた。
南野陽太を含め、全員が芸術学校の優秀な学生だった。
歌って踊るのが得意で、ソロから二重唱、合唱まで、歌いながらお酒を飲み、女の子たちは徐々にハイになっていった。
麦田絵麻も思わずビールを一缶開け、一口飲んでから、手に持ったビール缶を見て、また私を見た。
私は徐々に大胆になっていく女の子たちを見ながら、画面上のテーブルを指さした。
「あっちにはビールがない。全部調合済みのもので、おそらく酒に何か入れてあるんだろう」
麦田絵麻は呆然としていた。
私はため息をついた。
その後、女の子たちの体の動きがどんどん大胆になり、胸元の開いた短いスカートでは春の光景を隠しきれなくなると、男たちの手が不埒に動き始めた。