第188章 株式権

翌日、南野風の秘書から連絡があり、南野氏の取締役会に出席するよう言われた。

南野風は取締役会で感情を込めて言った。「皆さんご存知の通り、南野星は私の弟・南野雅史の一人娘です。雅史はすでに他界して久しいですが、今や星は十八歳になり、成人となりました。私は雅史の持っていた株式をすべて星に相続させることに決めました。雅史の遺産は彼個人の理由でほとんど残っていませんが、兄として星を粗末にするわけにはいきません。そのため、同額の資金を星に与えることにします。これからは星が南野家の分家を一人で支えていくことになりますので、皆さん、どうかこの子をサポートし、面倒を見てやってください。」

取締役会のメンバーは皆、驚愕した。

「南野社長、それはどういうことですか?彼女はまだ子供じゃないですか!どうしてそんなに多くの株を持たせるのですか?」