第356章 罪を問う

「月島糸に会ったよ。彼女の話によると、月島二旦那の代わりに銃弾を受けたそうだ」と私は答えた。

麦田絵麻は親指を立てた。「本当に才能のある人だね」

加藤真凜が言った。「じゃあ、私たちが手伝うことは何もないってこと?」

私は椅子に座った。「今思うと、平野由奈と鈴木千代って似てるよね」

二人は一緒に頷いた。

加藤真凜が言った。「多分、二人が一緒に生活していたからじゃない?お互いのことをよく知っていて、物事の進め方も似ているし」

麦田絵麻は遠慮なく言った。「そうでもないよ。彼女たちが一緒に暮らした時間はそれほど長くないはず。お互いに影響し合ったというより、骨の髄まで同じタイプの人間なんだよ。今は利益が衝突して敵対関係になっているけど、相手が何を考えているか知りたければ、自分に置き換えて考えればいい。例えば私たちには、彼女が次に何をするか予測できないけどね」