第356章 罪を問う

「月島糸に会ったよ。彼女の話によると、月島二旦那の代わりに銃弾を受けたそうだ」と私は答えた。

麦田絵麻は親指を立てた。「本当に才能のある人だね」

加藤真凜が言った。「じゃあ、私たちが手伝うことは何もないってこと?」

私は椅子に座った。「今思うと、平野由奈と鈴木千代って似てるよね」

二人は一緒に頷いた。

加藤真凜が言った。「多分、二人が一緒に生活していたからじゃない?お互いのことをよく知っていて、物事の進め方も似ているし」

麦田絵麻は遠慮なく言った。「そうでもないよ。彼女たちが一緒に暮らした時間はそれほど長くないはず。お互いに影響し合ったというより、骨の髄まで同じタイプの人間なんだよ。今は利益が衝突して敵対関係になっているけど、相手が何を考えているか知りたければ、自分に置き換えて考えればいい。例えば私たちには、彼女が次に何をするか予測できないけどね」

私は淡々と言った。「別に大したことじゃないよ。予測できなくても、見ていればいいんだから。静観するだけでいい」

先手を打つのは確かに良いことだが、この世の大半のことは先手を打つことができず、ただ来るものに対応するしかない。

私たちがまだ平野由奈に会いに行くかどうか、いつ会いに行くかを決める前に、平野由奈が自ら訪ねてきた。

彼女は相変わらず寮で一緒に住んでいた頃の姿だったが、少し違うところもあった。

「南野星、あなたたちも怪我したって聞いたけど?どうしたの?私たちの寮は今年、運が悪いのかしら?」平野由奈の口調には小さな誇りが感じられた。

月島二旦那のために怪我をしたことは、確かに喜ぶべきことだった。

なぜなら、これからは出世街道まっしぐらだから。

私たちは挨拶を交わし、どうでもいい話題について話し合った。確かに和やかで楽しい時間だった。結局、私たちはルームメイトだったのだから。

私たちが楽しく話している時、ドアがノックされた。

私はつい「どうぞ!」と声をかけた。

一人の人間が飛び込んできて、標準的な顔面着地の姿勢で床に倒れた。

彼の両手は後ろに引かれていたので、倒れた後、床の上で非常に苦労しながらもがいて、立ち上がろうとしていた。

その後に入ってきた人々は、みな知り合いだった。