「どうしたんだ!」平野晴人が大股で入ってきた、全身に火薬の匂いを漂わせながら。
皆が私を一瞥した後、急いでそれぞれの仕事に戻った。
「お嬢様?」平野晴人が私を見た。
私はモニター画面を指さして平野晴人に見せた。
海面の火はもう消えかけていて、あちこちに破壊された残骸が浮かんでいた。
平野晴人も大いに驚いた。
「おじさん、船に乗ったわ」私はすすり泣きながら平野晴人に告げた。
平野晴人の顔色は極限まで悪くなった。
「平野隊長、こちらは終了しました」
「平野隊長、こちらも完了しました」
報告に来る者がいた。
平野晴人は手を振った。「すぐに撤退、電源を切れ、第五班は残って、全員が離れた後に爆破しろ」
それから彼は優しい声で私に言った。「お嬢様、私についてきて」
そして振り返ることなく走り出した。
私と半夏は手を取り合って彼の後を追った。
そして、私たちが機械室を出たとたん、敵と鉢合わせた。
平野晴人は部下たちを素早く戦闘態勢に組織し、常に私たちと半夏のそばにいた。私たちは細心の注意を払いながら、一歩一歩慎重に撤退した。
耳元には密集した銃声、足元は凸凹の地面、私たちはよろめきながら前へ走った。私の頭はすでに麻痺していて、消化しきれない情報があまりにも多かった。
生き延びることが、今最も重要なことだった。
ようやく海辺に着き、あの船を見たとき、私の最初の考えは「爆発しないのかな?」だった。
「お嬢様、時間がありません。水に飛び込んで、泳いで船まで行きなさい」平野晴人が小声で言った。
振り返る暇もなく、彼に一気に水の中へ押し込まれた。
生存本能が私を必死に船の側まで泳がせ、半夏は私のすぐ後ろについてきて、泣くことさえ忘れていた。
私たちの船が港を出たとき、やっと私の心は落ち着いた。
全員がデッキに倒れ込んだ。
いわゆる全員とは、私と半夏を含めてたった八人だった。
平野晴人の仲間は、五人しか残っていなかった。
彼らは皆黙っていて、私と半夏はお互いに寄り添い、まだ恐怖が残っていた。
平野晴人は手で顔を拭い、起き上がって皆を一瞥し、沈んだ声で言った。「みんな、まだ安全地帯ではない、まだ休めない。全速で進まなければならない。陸に上がってこそ、勝算がある」
彼の声は一晩中で、すでにかすれて聞き取りにくくなっていた。