半夏はぶつぶつと呟いた。「終わった、終わった、どうしたらいいの!」
私の心も沈んでいった。
爆発の後、島は再び暗闇に包まれ、爆発した警備キャンプだけが燃え盛る炎を上げていた。
「お、お嬢様、コンピューターセンターに行きましょう。警備員から聞いたことがあるんですが、あそこはどんな状況でも電源が切れないそうです」半夏の声は少し震えていた。
コンピューター?
コンピューターセンター?
私の頭の中に稲妻が走ったような気がして、めまいで体がふらついた。
コンピューター、私の心に奇妙な感覚が湧き上がり、無意識に自分の指を見下ろした。
コンピューター。
「お嬢様?」半夏が私を軽く押した。
「どこ?」私は彼女に尋ねた。
「ついてきて」半夏は私の手を引いて、岩の影に沿って慎重に走った。