半夏はぶつぶつと呟いた。「終わった、終わった、どうしたらいいの!」
私の心も沈んでいった。
爆発の後、島は再び暗闇に包まれ、爆発した警備キャンプだけが燃え盛る炎を上げていた。
「お、お嬢様、コンピューターセンターに行きましょう。警備員から聞いたことがあるんですが、あそこはどんな状況でも電源が切れないそうです」半夏の声は少し震えていた。
コンピューター?
コンピューターセンター?
私の頭の中に稲妻が走ったような気がして、めまいで体がふらついた。
コンピューター、私の心に奇妙な感覚が湧き上がり、無意識に自分の指を見下ろした。
コンピューター。
「お嬢様?」半夏が私を軽く押した。
「どこ?」私は彼女に尋ねた。
「ついてきて」半夏は私の手を引いて、岩の影に沿って慎重に走った。
私は半夏の足取りについていき、心臓は太鼓のように鳴っていた。
島にコンピュータールームがあるなんて知らなかった。なぜ私は知らなかったのだろう?
私はコンピューターに触れたことがなかったのに、半夏が言い終わるとすぐに、私の指がときめくような感覚になった。
銃声があちこちから断続的に響き、疎らなところもあれば密集しているところもあり、それによってどこに警備員が多く、どこに少ないかを判断できた。半夏は機敏に私を引っ張って暗闇に飛び込んだ。
人間の潜在能力は無限だ。このような生死の境目で、私たちは暗黙の了解で互いを警戒し、守り合い、転んでは起き上がりながら、みすぼらしい姿で前進した。ついに前方の明かりが見え、なぜコンピュータールームの存在を知らなかったのかも理解できた。
それは普段私が足を踏み入れたことのない裏山の谷間だったからだ。
かつてここで警備員が蛇に噛まれたことがあり、私は爬虫類が大の苦手だったので、叔父はここを立入禁止区域にしていた。行ける場所はたくさんあったので、私はもちろんここに来ようとは思わなかった。
半夏は私の手を引いて、小道に沿って駆け下りた。
明るく照らされたコンピュータールームは、明けの明星のように生きる希望を示していたが、私の心は冷たいままだった。
明らかに、ここが島全体の核心だった。
外はあんなに混乱しているのに、ここの警備員たちはまったく動じていなかった。
私たちは十数丁の銃を向けられていた。