117 スクリーンを壊す

「なんだって、桜井蓮じゃないの!」

この叫び声とともに、全員が大スクリーンを見上げた。

水野月奈が抱きついている男は、確かに桜井蓮ではなく、舞台劇の監督である日向臨だった。彼の身長は150センチ程度で、顔は太って大きく、体は丸々と贅肉に覆われていた。

人々は日向臨の体を見て思わず吐き気を催したが、水野月奈は日向臨を抱きしめながら満足げな表情を浮かべ、手を彼の体中に這わせながら、甘い声で言った。「監督、新しい舞台劇の主役を月奈にください?」

日向臨は下品な笑みを浮かべ、指で水野月奈の少ない衣服の紐をほどき、手を這わせながら、困ったように言った。「でも主役のキャスティングは私の担当ではないし、それに既に選ばれた女優さんが、確かにその役に相応しいんだよ。」

水野月奈はその言葉を聞くと、手を日向臨の下半身に伸ばし、さらに甘い声で言った。「でも月奈も主役をやりたいの。監督なら必ず月奈に取ってきてくれるわよね?」