榊蒼真は頭を下げ、悲しそうに言った。「分かりました。お姉さまは僕を全く必要としていないんですね。僕は...」
藤丸詩織は慌てて口を開いた。「必要としていないわけじゃないの。ただ、こういう内容を発信すると、あなたに本当に大きな影響が出るかもしれないから」
榊蒼真は首を振り、笑顔で言った。「大丈夫ですよ、お姉さま。影響なんてありません。信じてくれませんか?」
藤丸詩織は榊蒼真の懇願するような目を見て、思わず頷いて承諾した。
榊蒼真はそれを見て、素早く自分のアカウントにログインし、内容を投稿した。
藤丸詩織は次々と通知音が鳴り始めた時になってようやく我に返り、先ほど承諾してしまったことを思い出して悔やんだ。「これが最後よ。もう二度とこんなことはダメ」
榊蒼真は何度も頷きながら答えた。「はい、お姉さま!」