035 あなたは縁起が悪い

一方、影山瑛志は暇を持て余し、携帯を取り出してチラッと見た。

白川蓮からメッセージが来ていた。

開いてみると、彼は眉をひそめた。

【瑛志、私も影山お爺ちゃんのお誕生日会に来たわ。お爺ちゃんにお祝いの言葉を贈った方がいいかしら?贈らないと失礼かもしれないし...もともとお爺ちゃんは私のことをあまり良く思っていないのに...】

影山瑛志は白川蓮に来てほしいとは思っていなかった。まだ何も決まっていないのに、こんな突然の来訪は、お爺ちゃんの目に触れたら必ず怒りを買うだろう。

白川蓮がどんな人間か、お爺ちゃんだって知っているはずだ!

影山瑛志は白川蓮の軽率な行動に苛立ちを覚えた!心が煩わしくなった!

しかし彼も白川蓮に何も言っていなかったし、相手も善意でやったことだから、彼は板挟みになってしまった。