401 お願い

早乙女燐が白川蓮を影山社長のオフィスまで案内する道中、内心は不安でいっぱいで、後でどのように影山社長に謝罪すべきか考えていた。

白川蓮が影山社長のオフィスに着いた時、影山社長はまだ会議中だったが、彼女は急いでおらず、ソファに座って自分で水を注いだ。

早乙女燐はそばで見張っていて、どこにも行けず、白川蓮が何か他のことをするのではないかと心配していた。

すぐに、影山瑛志は会議を終え、オフィスに戻ってきた。

オフィスのドアを開けて来客を見た時、影山瑛志は一瞬自分の目を疑い、長時間の会議で幻覚を見ているのかと思った。

白川蓮?

今頃は刑務所にいるはずじゃないのか?

どうして出てきたんだ?

影山瑛志は眉をひどく顰め、白川蓮の刑期が短縮される功績があったとは思えなかった。

早乙女燐は横で苦い表情を浮かべ、影山社長の表情を見て更に緊張した。「社長……」