第19章:朝はもっと刺激的

時田浅子は彼を見る勇気がなく、どこか心が落ち着かなかった。

何度か深呼吸をして、ようやく落ち着かない気持ちを静めることができた。

幸い、藤原時央は何も知らない。

もし知っていたら……

想像するのも恐ろしい。

彼女はまた思わず藤原時央を見てしまい、顔が熱くなった。

彼のこの状態は、いつまで続くのだろう?

植物状態の人に、本当にこんな反応があるのだろうか?

毎日あるのだろうか?

彼女は突然、ある報道を思い出した。植物状態の人が子供を妊娠し、無事に出産したという。

ただ、その植物状態の人は女性だった。

さっきの藤原時央の反応を見て、彼女も目の当たりにしたと言える。

時田浅子はすぐにその考えを振り払った。どうしてこんなでたらめなことを考えているのだろう!

……

白川先生はコーヒーを一杯淹れ、パソコンの前に歩いていった。