時田浅子は驚き、信じられない様子で藤原時央を見つめた。
彼女は聞き間違えたのだろうか?
藤原時央が良いと言った?
お爺さんはベッドから立ち上がった。
「お爺さん、動かないで!」時田浅子は急いで近づいた。
お爺さんは脇にあったフルーツバスケットを取り上げ、藤原時央の腕に置き、急かした。「早く行きなさい。」
時田浅子:……
藤原時央はすでに車椅子を動かし、先に進んでいた。
時田浅子は急いで追いかけた。
藤原時央はドアの前で彼女を待っていた。
「持って。」彼は冷たい声で言った。
時田浅子は彼の腕からフルーツバスケットを取り上げた。
重い!
「何階?」藤原時央は尋ねた。
「藤原若旦那、本当に行かなくていいんです。外のバルコニーで少し待っていてください。すぐに戻りますから。」
藤原時央は心の中でイライラした。