耳元に微かな痛みが走り、時田浅子は全身が痺れたように感じ、すぐに身を引こうとした。
藤原時央は彼女の手をしっかりと握り、逃げることを許さなかった。
「教えて、君の小さな彼氏はこんな風にキスしたことがある?」藤原時央は彼女の耳元で尋ねた。
蚊の羽音のように小さな声だったが、一言一句はっきりと時田浅子の耳に届いた。
「答えて、浅子」藤原時央はさらに誘うように言った。
時田浅子は耳の中が熱くなり、体が硬直した!
藤原時央はますます度を越し、唇で彼女の耳の輪郭に沿ってゆっくりと移動させた。
時田浅子はもう呼吸することもできず、元々藤原時央を押していた手も、今は彼の服をしっかりと掴んでいた。力が抜けて椅子から滑り落ちてしまうのが怖かったのだ。
彼女の反応に、藤原時央は満足した。